マグロ四方山話〜人類が水産資源を食べつくす日
ナショナルジオグラフィック4月号がマグロ特集だと書きました。
読んでみたのですが、ちょっと深刻な内容でしたねぇ…。
マグロ消費国世界一の日本ですから、
責任は日本にもあるんだなと思いました。
簡単に内容をまとめてみたいと思います。
マグロにしてもタラにしても、世界中の漁獲量を減らさないと
水産資源をいずれ人類は食べつくしてしまう。
陸上資源とかだと減ると目に見えるので分かるが、
水産資源は海の中なので目に見えないから、
状況がつかみにくいのも拍車をかけて非常に危険な状態なのだそう。
また漁法にも問題があり、底引き網といって海底をひっかきまわしながら
根こそぎ取って行く漁法があるんだけど、
それをすると海底環境は徹底的に破壊されて荒れてしまう。
でも、ある場所では伝統的な漁法だったりしてなかなかなくならない。
だけど、根こそぎとっても漁師が欲しいものは
手のひらに乗るくらいのごく僅かなエビだけだったりして、
他のものは海に投げ捨てるのだそうだ。
船から投げ捨てられた死んだ魚たちが、コバルトブルーの海の中を
海底に向かってひらひら舞い落ちる写真が衝撃的だ。
マグロに焦点を当てると、マグロは数百匹で数千万以上の利益を
あげるほどの「海の黒ダイヤ」だから、ハイテク機器で
法など無視して業者がこぞってマグロを乱獲する。
近年では、飛行機を使って海上を飛ばし、
産卵に来たマグロが海面を跳ね回るのをキャッチして、
そこをごっそりと捕まえる効率的なやり方になったことで
マグロの漁獲量が跳ね上がった。
地中海のマグロがだんだん、姿を消しつつある。
地中海であまり取れなくなってきたと思ったら、
業者はアフリカにまで行く。
餓えに苦しむアフリカの人にとって水産資源は貴重なたんぱく源だが
業者がごっそり取ってしまうので、なかなか手に入らないそうだ。
現地で業者が魚の肉を加工し、余った骨だけの魚を、
アフリカの人が買っている現状。骨だけだよ?
写真があったけど、ものすごく悲しくなる写真だった。
こうした危機感を覚えた日本、特に東海大学や近畿大学では
マグロを卵から完全養殖する技術を編み出そうとしている。
今のところ養殖に成功し、今度は増やすことが課題なんだそう。
マグロはかなりデリケートな魚で、大半が死んでしまうから
安定した供給を目指す研究も和歌山県串本や奄美大島で進められている。
そして、これは20日のYahooニュース。
タイムリーな話題だった。
水産庁がマグロ輸入規制強化、リビア産「当面禁輸」
「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)は東部大西洋・地中海産クロマグロの加盟国ごとの漁獲枠を定めているが、これに対しリビアが2月に異議を申し立てた。
水産庁は、リビアが乱獲すれば、資源保全に影響を与えると判断。3月下旬、国内の輸入業者に対し、リビア産の輸入を「当面控えるよう」呼び掛け、事実上の禁輸措置を取った。
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2007.04.22 | | Comments(0) | 粘土模造&雑記 ■





