第伍話 誘拐
いにしえより今に伝ふ
我をもって世を治むる事 水神の助けあり
洪水天にはびこるも これを治むるもまた易し
月の夜ありて水神現る
水の中に秘められし神殿の封印を今解くべし
されば君の世 永久に在りて鎖ゆるとき無からん
永久に在りて鎖ゆるとき無からん…
太古の時代から今の時代に伝えるものである
我をもって世を治めよ 水の神の助けがあるだろう
世界を洪水にすることも、またこれを止めることもたやすいだろう
水の神は月の夜に現れる
水の中にある秘められた神殿の封印を今解きなさい
そうすればあなたの治世は永遠に尽きることがないだろう
永遠に尽きることがないだろう・・・
海中にいるジャックの耳に、低い威厳を持った”声”が響く。
”オヤジの言った通りだ…。すごいぞ、アトゥンは本当にあるんだ!”
その時、シータが握っていたはずの紐がゆらゆらと
ペンダントと共に上から降りてきた。
ジャックは慌てて水底に落ちようとしていたペンダントを掴んだ。
”どうしたんだ?”
ジャックは水面にあがったが、そこにシータの姿はなかった。
辺りを見渡し、桟橋によじ登るジャック。
「シータ?」
すると遠くに、シータの両脇を2人の男が抱えて
夜の港を連れ去るシルエットが見えた。
「待てーー!」
男たちはシータを別の桟橋に止めてあったボートに乗せ、
沖に漕ぎ出していった。
息を切らせてジャックが桟橋に着いた頃には、
ボートはだいぶ港を出ていて、追いつけそうもなかった。
ボートが向かう沖合いには、一隻の黒い帆船が停泊しているのが
薄明かりの中で見えた。
翌朝、ジャックは商船に食料の積み込みをしているギブスの元に行った。
「ギブス、シータがさらわれた。」
「なんだってまた!?」
「よく分からないが、このペンダントと関係がありそうだ。」
ジャックはそう言って、ギブスに首にかけたペンダントをちらりと見せた。
「シータをさらった奴らは、帆船で南を目指してた。
だからボクも後を追いかける。」
「って言ってもジャック。俺たちの商船はリスボンに戻るんだぜ?」
「だからボクは商船を降りるよ。ギブス、お前ともここでお別れだ。」
「なんだって!」
「波止場にある一番早い船をかっぱらって、
昼夜を徹して帆を目一杯広げればきっと追いつくと思うんだ。」
そう言ってジャックは、港へと駆け出して行った。
ギブスはその後姿を見送った。
「ジャック…。」
港には大小様々な船が泊まっていた。
ジャックは、その中でも黒い帆船よりは一回り小さいが、
明らかに速そうなスループを見つけた。
その傍らには、その船の持ち主と思われる男が地元の男に自慢していた。
「この船は有名な造船屋に特別に造って貰った船だぜ。
速さならどの船にも負けねぇだろうなw」
ジャックはこっそりスループに乗り込み、
即座に出航できるよう帆のロープを握った。
隙を見て一気にロープを引っ張り、短刀でもやいを断ち切った。
「お、おい!何しやがるんだ貴様!」
血相を変えて男は海に飛び込み、船に追いつこうとしたが
むなしくも船との距離は開くばかりだった。
ジャックはいたずらっぽい笑顔を浮かべて男に向かって叫んだ。
「船の繰り方一つでどの船も速くなるんだってこと
覚えておいたほうがいいぞ。おっさん、ちょっと借りるぜー!」
文字通り昼夜を徹して船を繰り続けたジャックは、
前方に黒い帆船を見つけた。
「あれか…。」
特に作戦を立てているわけでもない。
向こう見ずに飛び出して船に追いついて、シータを奪還することしか
ジャックの頭にはなかった。
当然黒い帆船の男たちも、ジャックの乗るスループが
追いかけてきていることに気づいた。
もう少しで追いつくというその時、帆船は急に角度を変え
船腹をジャックに向けてきた。
そして6つの砲門が開き、砲口が船体から突き出た。
「…やべぇ。」
ジャックがそう思った瞬間、それらは一斉に火を吹いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■メモ帳
>副官2〜4人目
ランスロット(賞金稼ぎ)⇒アテネ
>職業
週末に砲術家転職クエをこなして許可書だけ貰っておく
縫製職につき、シャリマールさんと遊ぶ
(目指せ自家製テノテノマント)
冒険職業で東南アジアを巡る
ミネルヴァさんたちと海事で遊ぶ
>スキル
香辛料取引
開錠
生物
生態調査
貫通?
速射?
(鋳造がないから白兵でないと厳しい?)
>特にカンストさせたいスキル
家畜取引
身体言語
調理
>その他
ショートショート完成
マグロ関係のクリエイト構成図
テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム
2007.04.11 | | Comments(0) | 航海日誌 ■






